ヤマハのクラリネット

ヤマハのクラリネットって、クラリネット界ではやはり人口少なめですよね。特にプロ界。
なんでなんでしょう?
良い楽器です。
ヤマハ。(別に宣伝ではないです)

今私はヤマハを吹いているんですが、それまではずっとクランポンを吹いてました。
R13、festival、Toscaを持ってます。
どれももちろん良い楽器です。

Toscaを吹いていた時に、何度かヤマハをお試しで使わせてもらったんですが(イデアルとかCSのいくつか)、その時は若干苦手だなぁという印象でした。
楽器に表現や音色を制限されるような感覚があったんです。
裏を返せば、吹きやすく、音色を楽器がある程度まとめてくれるのでパワーが無くても良い音が出ます。
だから学生さんや初心者にはとても扱いやすくてオススメです。
ちなみにヤマハクラリネットにはCS系統とSE系統があります。

私は留学中に就いていた先生たちがパワフルに息を存分に使うタイプだったこともあり、たくさん息を使いたい、そして全てそれを音に変換したい(当たり前ですが)。
Toscaは吹けば吹いただけ自分の音色になる感覚が気に入って使っていたのですが、10年近く使ったのでそろそろちょっと違うやつも吹いてみてもいいかも…というタイミングに発売になったのが、CSG IIIでした。

パリの先生、ジェローム・ヴォワザンがヤマハと意見を交わしながら開発したらしいです。
先生もとても気に入っていて、生徒たちに自慢していました。オーケストラでとても使いやすいんだよーいいでしょーと試奏させてくれました。

それから何年かして、日本であれが発売になる!と聞いて選んだCSG III、とってもいい感じです。
音程が取りやすいのと、遠くまで音が通る感じ、あと明るすぎない音色が気に入ってます。
他のヤマハで感じた、制限される感じはせず、吹いたら吹いただけ鳴る(若干抵抗があるからか)。Toscaからの移行もスムーズでした。

先生の楽器には下管に低音の音程を補正するキーがついていたんですが、私は悩んだ末に付けるのはやめました。
デフォルトでは補正キーなしで日本で売ってるので、つけるなら選定したあとに穴をあけてキーをつけて、、と言われると、キーなしで選定した音色が気に入ってしまっていたので、もし吹奏感が変わったら嫌だと思ってとりあえず無しで購入。
今はもしかしたらA管には必要だったかなぁ…と思ってますが、、もしかしたらいつかのタイミングで付け足すかもしれません。

最近CS系統のVRというのが発売になりましたが、それはアメリカで発売してたやつの逆輸入版です。CSGより音色が明るく、鳴りやすい感じです。
管楽器情報誌のPIPERSでヴォワザンと彼の生徒さんとヤマハの方のインタビューがあります。
実は私が通訳したのでぜひ見てみてください。

CSG IIIやCSVR、興味のある方は是非試奏してみてね。